朝5時前、“音”で目が覚めました。まあ、大抵、音で目が覚めると言うと気分が良くないものですが、この音は違うのです。とっても清々しい音です。 ヌクヌクの気持ち良い布団の中で、意識が有るのか無いのかって言う覚醒ギリギリの、三途の河を渡りかけみたいな意識の中に響き渡ってくるこの音。もう一歩意識が踏み出せば普通の目覚めだけれど、半歩下がれば、ただの睡眠中くらい際どい意識の中に、割入ってくるこの音。 それは、野鳥達の目覚めの声が、林の中に響き渡る“音”です。この“音”で意識が覚醒する朝の気持ち良さは格別です。何十羽、いえ何百羽の野鳥が朝を祝い、喜ぶかの様な賑わいの中に、自分の意識が覚醒しながら溶け合って行く、この爽快感は、何度味わってもたまりません。
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