数年前のことです。庭の木を、地上から1m50位を残して切り倒しました。残った木に、キツツキが3つの穴を開けました。 昨年、その穴の一つにゴジュウカラが巣を作り、子育てをしていました。「チーチーチーチー」と聞こえてくる小鳥の声が可愛く、しばらく巣穴の場所を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。漸くキツツキの穴に気付いた頃、親とヒナがお互いの姿が見えない状況で会話をしていることにも気づきました。 「お腹すいたよ、早くご飯ちょうだい!」 「今、近くで人間がウロウロしているから黙りなさい」 「・・・・」 「未だ人間いるの?」 「少し離れたところへ移動したからご飯上げるわ」 「やった〜やった〜」 実際には「チーチーチー」「チチチチ」としか聞こえませんが、きっとこんな内容で意思疎通していたのだと思います。 昨日、しゃがみこんで草抜きをしていると、プルーンの木やサクランボの木を行ったり来たりしながら、「チチチチ」という声が時々聞こえました。 私が木の方に体を向けると周りで「チチチチ」と鳴き、背中を向けるとバサバサバサと羽音がします。警戒心を煽るとかわいそうなので顔を上げて確認はしませんでしたが、きっとまたゴジュウカラが巣作りに来て、私が背を向けている間だけ巣材を運び込んでいたのだと思います。 今年も親鳥とヒナの可愛らしい会話が聞けたらな・・・。
今日の画像は庭で摘んだギョウジャニンニクです。今晩は天ぷらかな。
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